【リオデジャネイロ=小寺以作】ブラジル・リオデジャネイロで17日、警察のヘリコプターが、麻薬組織同士の抗争に巻き込まれて銃撃され、サッカースタジアムに不時着後に爆発、搭乗していた警官2人が死亡した。 麻薬組織のメンバーは、警官の注意をそらすためバスにも放火、8台が炎上し周囲は騒然となった。 地元紙オジアなどによると、抗争が起きたのは、麻薬組織が根城にしているファベイラと呼ばれる貧困地区で、ヘリは鎮圧のため、上空を飛行中だった。抗争で麻薬組織メンバーと住民を合わせて、少なくとも16人が死亡した。 2016年の夏季五輪開催地に選ばれたリオでは、治安改善が課題となっている。リオ州のベルトラメ治安局長は18日、記者会見で、「暴力は一部の地域に限定され、リオ全体の問題ではない」と述べ、五輪開催に支障はないと強調した。