01 エルの楽園 [→side E→] 私は生涯彼女を愛する事は無いだろう しかし彼女という存在は私にとって特別な意味を払うだろう 何故なら生まれてくる子の名前は遠い昔にもう決めてあるのだから [これで、幾度目かの楽園の扉が開かれる] 白い大地に赤い雫で描かれた軌跡、罪の道標 古びたコイン握り締めたまま這いずりながらも男は笑った 巡る程に浮かんでくる 愛しい笑顔すぐそこに 無限の果てに手を伸ばすように扉に手をかけた [そして、彼の記述は朽ち果てる] 少女が小さく堰をする度 胸の痛みが春を遠ざける 呪いの御札でも夢は見られる 愛を知った日の温もり忘れない 眠るように沈んでいく 愛しい世界今そこに 無限の果てが手を招くように扉は開かれた [そして、彼女の現実は苦楽する] ねぇ、パパ その楽園ではどんな花が咲くの? ねぇ、パパ その楽園ではどんな鳥が歌うの? ねぇ、パパ その楽園では体はもう痛く