今から13年前の1996年3月のことである。 大学鉄研の同期T氏から連絡が来た。 「東京へ行かへんか」 久しぶりに東京へ行って神保町とか秋葉原で何かいろいろモノを買いに行こうというのだ。当時、公私いろいろあまりうまくいってなかった僕への気遣いもあったんだろう。 で、その手段として最初に頭に浮かんだのが、この年の3月から運行されることになる全車指定席の夜行快速だった。 今まで僕たちが"大垣夜行"*1と呼んできた165系11連(グリーン車付き)の東京〜大垣間は、この1996年3月15日発限りで運行を終了。その翌日からは、全車指定の夜行の運行が始まることになった。 名前は「ムーンライトながら」。新宿〜新潟間に運転される「ムーンライト」(改正後は「ムーンライトえちご」)との連想で名付けられたのだろう。特急「ふじかわ」用に造られた373系が投入されるから寝心地は向上されるし、かねてから希望のあった指