JAXAでは、H-IIAロケット打上げ時に、通常の組織の枠を超えた組織横断的な、「打上げ管制隊」が編成されます。打上げというと、どうしても開発者にスポットがあたりがちですが、打上げには「打上げ管制隊」をはじめとする多くのスタッフの力が不可欠です。 この特集では、種子島宇宙センターを中心に、打上げを陰で支える打上げ管制隊の皆さんの「生の声」を現場からお届けします。 施設設備班は、H-IIAロケットの打上げに関わるあらゆる設備のお守り役です。種子島にロケットが搬入されてからリフトオフまでの間、ロケットの組立て及び機能点検に使用される設備を常に健全な状態に保つことが業務であり、打上げスケジュール通りに作業が進められる環境を常に整えることが班の責務です。 私が担当している射点系(電気系係)では、主に発射管制室と呼ばれる場所からロケットの状態(各部の圧力、温度、バルブ開度、バッテリ充電等)を遠隔にて