名倉拓郎店長(右端)は35歳。埼玉と千葉にある計5店舗を1人で管理している。店長はレジ打ちはせず、書類作成や売り場状況の確認に集中する 何よりも印象的だったのは、西松屋の「働き方改革」が、徹底して現場を起点にしているという事だ。 「不良品が返品された際に作る書類が2種類あって手間がかかる」「売り上げの少ない店で、レジを2台置いておく必要はないんじゃないか」――。 現場にいる店長やパート・アルバイト従業員だからこそ気付く問題点を、業務システム改革部という専門部署が吸い上げる仕組みが整っている。同部には約10人の社員が所属しているが、彼らの仕事は問題の吸い上げと、その改善策を考えることの2つだけだ。 例えば、不良品が返品された際の処理。必要な書類が2種類に分かれていたが、昨年これを1種類に減らした。たかが書類1種類を減らすだけの些末なことのように思えるが、900店以上ある西松屋全体で考えると、
![5店舗で店長1人、でも“ブラック”じゃない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b05cc20398b968a154315eed172bc513ef7f1818/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fopinion%2F15%2F221102%2F071300494%2Ffb.jpg)