宇宙誕生直後に発生した「重力波」の証拠を観測したと米チームが発表したことに、重力波のもとになった宇宙の急膨張「インフレーション」の理論を1981年に提唱した佐藤勝彦自然科学研究機構長が18日、東京都港区の同機構で記者会見した。 佐藤氏は「大変ありがたい。理論を提唱したときには宇宙が始まってすぐのデータが得られるとは思えなかった」と振り返り、「30年の技術の進歩で桁違いの性能で観測することが可能になった。素晴らしい、驚くべき時代だ」と喜んだ。 今回は、重力波が残した痕跡を検出したという間接的な観測。佐藤氏は「今後は直接重力波を測定し、宇宙のインフレーションの写真を撮ってほしい」と希望を語った。 ノーベル賞も期待される成果だが、佐藤氏は「他のグループのデータで確かめる必要がある」と話した。自身の受賞の可能性を問われると「期待は持ちたいとは思っているが、ちょっと何とも言えません」と苦笑した。
![「重力波」提唱の佐藤さん 「データが得られるとは…」 - MSN産経ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fa7377a963f2783cf95cccfecee0cc6c37160548/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fsankei.jp.msn.com%2Fimages%2Fnews%2F140318%2Fscn14031815250006-n1.jpg)