「教育の無償化」に関する議論が政界を中心に活発化している。だが国際教育政策の専門家、畠山勝太氏は、昨今の教育無償化議論には致命的な落とし穴があると指摘する。それは、教育の「コスト」ばかりに目が向けられ、「コスパ」がおろそかにされていることだ。 教育無償化の是非を検討するうえで、本来精査すべき教育のコストとパフォーマンスとは一体何か。コスパを向上させるものとして、世界ではどのような教育政策が議論されているのか。日本の教育政策の検討に不可欠な論点を、畠山氏が4回にわたって解説する(第3回)。(JBpress) ◎連載「教育の『コスパ』とは何か」記事一覧はこちら (畠山 勝太:NPO法人サルタック理事、内閣府国際平和協力研究員) 2つの教育の「コスパ」 前回は、教育の「コスト」と「パフォーマンス」について、やや概念的な所を解説した。今回は教育の「コスパ」の具体的な話をしていく。 まず、2つの教育
![稚拙な「教育無償化」議論、バランスを考慮すべき2つの「教育のコスパ」とは 教育の「コスパ」とは何か(第3回)~個人と政府が受け取る教育の「コスパ」 | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2909434a02d3c4bee2a8eb186f7155d14d1e1c82/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2F6%2F1200mw%2Fimg_264475f542608294f7e309738de1dac5166859.jpg)