外食大手のコロワイドは9日、定食チェーン「大戸屋」を展開する大戸屋ホールディングスの株式をTOB(株式公開買い付け)で買い増すと発表した。コロワイドは最大で71億円を投じ、大戸屋HDの株式保有割合を現在の19%から51%に引き上げる。新型コロナウイルスの感染拡大で外出が減り、飲食店の経営は悪化している。子会社化によって食材や配送の共通化などを進めて、立て直しにつなげる。【関連記事】コロナ引き金、小売り・外食再編序章 拡大戦略に限界大戸屋HD役員案、ファン株主が支え コロワイド案否決大戸屋HDは「現時点ではコメントはない」としている。買い付け期間は10日~8月25日まで。買い付け価格は1株あたり3081円で、8日終値(2113円)より46%上回る。コロワイドは、大戸屋HDとの協業によるシナジーを見込んだ上で、大戸屋HDの2021年3月期から25年3月期の収益や投資計画をもとに買い付け価格を算