札幌市北区の一軒家で3月末に猫238匹が保護されていたことが20日、市などへの取材で分かった。大量に繁殖し、十分に飼育ができない「多頭飼育崩壊」の状態に陥っていたとみられる。動物愛護法を所管する環境省は「1カ所で200匹を超える猫が保護されるのは非常に珍しい」としている。 市などによると、一軒家は2階建てで、50代の夫婦らが住んでいた。家賃を滞納したため大家が訪れたところ大量の猫を発見。明け渡しを求め提訴し、夫婦らは3月末に退去した。 大家からの相談を受けた同市動物管理センターなどのスタッフらが立ち入ったところ、2階の床には猫の骨が大量に散らばっていた。