中国、「戦争準備」本格化 制服組トップ、態勢転換に言及―台湾などの緊張にらむ 2020年11月16日07時06分 中国の許其亮・中央軍事委員会副主席=2018年6月、北京(EPA時事) 【北京時事】中国で先月下旬に開かれた重要会議を受け、中国軍が「戦争準備」の動きを強めている。制服組トップの許其亮・中央軍事委員会副主席は「能動的な戦争立案」に言及。習近平国家主席(中央軍事委員会主席)は、米国の新政権発足後も台湾や南シナ海をめぐる緊張が続くと予想し「戦って勝てる軍隊」の実現を目指しているもようだ。 〔写真特集〕中国の軍用機~殲撃20、利剣、運輸20~ 10月下旬に開かれた共産党の第19期中央委員会第5回総会(5中総会)は、軍創設100年を迎える2027年に合わせた「奮闘目標の実現」を掲げた。目標の具体的内容は明らかではないが、5中総会は「戦争に備えた訓練の全面的強化」を確認した。 これに関連
RCEP、中国の影響増大 大国インド不参加、復帰見えず 2020年11月16日07時04分 日本を取り巻く経済連携 日本や中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)などが進めてきた東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉が15日、インドを除く15カ国で合意した。インド抜きの協定となったことで、交渉参加国の中で最大の経済規模を持つ中国の影響力が高まるのは必至。インドの交渉復帰は見通せず、日本は国際社会で力を増す中国と対峙(たいじ)する覚悟が問われる。 RCEP、91%関税撤廃 世界最大の自由貿易圏に―中韓と初の協定・15カ国署名 当初の交渉参加16カ国のうち、人口規模は中国が約14億人、インドが約13億人と他国を圧倒する。尖閣諸島をめぐる緊張など中国との懸案を抱える日本は、同じく中国と領土問題で対立するインドとの協調を重視。インドが昨年、対中貿易赤字の増加を懸念して交渉から離脱してからも
(2020年11月15日に書きましたこの論考について、その後さまざまな新しい動きや情報を入手して、大幅に改訂しました〔2020年11月17日2時40分〕。基本的な主張は変わっていませんが、細部で新しい情報をもとにして一部修正しました。) これまでかなり懸念していたことが、実現してしまうかもしれません。おそらく日本外交にとっての一つの大きな転換になってしまう可能性があります。 首相官邸から、次のような報道がだされました。 「ASEANと日本で、平和で繁栄したインド太平洋を共に創り上げていくための協力を進めていくことで一致しました。拉致問題については、心強い支援を得ることもできました。 明日、RCEP協定に署名します。自由で公正な経済圏を広げるとの日本の立場をしっかりと発信していきます。」ここで二つの点に注目したいと思います。第1は、「平和で繁栄したインド太平洋」という、従来の「自由で開かれた
2020年11月15日 インド太平洋地域における「自由」と「開放性」の終わりか? (2020年11月15日に書きましたこの論考について、その後さまざまな新しい動きや情報を入手して、大幅に改訂しました〔2020年11月17日2時40分〕。基本的な主張は変わっていませんが、細部で新しい情報をもとにして一部修正しました。) これまでかなり懸念していたことが、実現してしまうかもしれません。おそらく日本外交にとっての一つの大きな転換になってしまう可能性があります。 首相官邸から、次のような報道がだされました。 「ASEANと日本で、平和で繁栄したインド太平洋を共に創り上げていくための協力を進めていくことで一致しました。拉致問題については、心強い支援を得ることもできました。 明日、RCEP協定に署名します。自由で公正な経済圏を広げるとの日本の立場をしっかりと発信していきます。」 ここで二つの点に注目し
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