いよいよ今週金曜に放送される『天空の城ラピュタ』。とはいえ、1986年に映画館で公開され、88年にテレビに登場してから、なんとこれで14回目の放送。にもかかわらず、ネット上では呪文の台詞「バルス!」のつぶやき自粛のネタツイートが拡散するなど、ラピュタ人気は年を経るごとに増しているような印象すらある。そこで今回は、もっと『ラピュタ』を楽しめる、知られざる制作秘話を、『ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ』(スタジオジブリ:著、文春文庫:編集/文藝春秋)から紹介しよう。 ●ラピュタのヒミツその1 「ラピュタは借金返済の手段だった!?」 『風の谷のナウシカ』完成後、「もう二度と監督はやらない」と宣言していたという宮崎駿。監督としてアニメーターたちに厳しいダメ出しをすることで、自分のもとをみんなが離れていく……そんな経験から「友達を失うのはもう嫌だ」と漏らしていたそう。しかし、『風の谷の~』のヒット