話/ミコラ・トロンコ(ウクライナ内分泌代謝研究所所長) 写真・インタビューまとめ/広河隆一 コメント/崎山比早子(3・11甲状腺がん子ども基金代表理事、元国会事故調査委員会委員) 協力/和田 真、平野進一郎、田村栄治 甲状腺がんが脳にまで転移して14歳で亡くなったターニャの葬列。ドネツク、ウクライナ。1997年 発表される福島の被害は正しいのか 「子どもたちの甲状腺検査をすると、放っておいてもいいがんも多く見つかるので、かえって人々は不安になる。だから、あまり検査をしないほうがいい」というキャンペーンが現在、国や福島県によって進められている。実際、福島県小児科医会の太神和広会長は8月25日、検査でがんやがんの疑いと診断された患者が増え、県民に不安が生じていることを理由に、県に、子どもの甲状腺がん検査規模の縮小を含めた見直しを求める要望書を提出した。これを信用して大丈夫なのか。それで本当に子