空間内に点音源あるいは波長に比べて寸法の極めて小さい球音源が存在し,音源が半径方向に伸縮運動をし,呼吸球のようにあらゆる方向に一様に音波を出していると考えると,音源を中心とする球面上では,音圧や粒子速度はすべて一様になる。このような音波を球面波(spherical wave)という。通常の音源についても,音源の寸法に対して十分距離が離れた遠方においては,球面波と見なして取り扱うことができる。 球面波の波動方程式を考える場合には,図に示すように音源を原点とする球座標(r,,)を用いる。ここで,直交座標(x,y,z)と極座標の関係式は (1) である。本章では,波動方程式を,極座標を用いて表現したときの,球面波の解を求めてみる。 ただし,求めるべき球面波は,角度(,については一定であり,原点(音源)からの距離rについてのみ変化するとする。第2章式(20)の速度ポテンシャルに対する波動方程式を示
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