二 篠山 自然景観 篠山は愛媛・高知の県境にそびえる標高一〇六四mの山地で、南予随一の名山といえる。篠山が名山たるゆえんは、その自然景観にすぐれていること、また人文景観にも富むことによる。 篠山の自然景観として、まず第一にあげられるのは、山頂からの眺望にすぐれている点である。四周を圧してドーム状にそびえる篠山からは、その視野をさえぎるものがなく、眼下に宇和海のリアス海岸が手にとるように見下ろされる。晴天時には遠く佐田岬半島はおろか、九州の山並みも望むことができる。目を南に転ずれば、足摺岬からさらに南方に太平洋の水平線がどこまでも続いているのが眺望できる。 第二にすぐれている点は、その豊かな植物景観である。特にその景観に富むのは天然林の保存されている山頂付近である。頂上付近の一段と高い地点を連華座というが、ここには、みやこざさが一面に地肌をおおう。篠山の地名はここに由来するものと考えられてい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く