佐藤優をリベラル・左派が使うことの奇妙さが、ようやく話題に(問題に)なりつつある。 この点については、小谷野敦のブログや、片山貴夫のブログを読まれたい。 私がこのことを指摘したのは昨年12月だ。その際に、佐藤優を好んで使っている以上、一連の「総連弾圧についても、左派系メディアは、沈黙か、形だけの日本政府批判でお茶を濁すだけだと思われる」と書いたが、残念ながらその予測は的中してしまった。 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤優現象は重要だと考えている。佐藤優現象とは、「佐藤優のような、右翼であり、右派メディアに頻繁に登場して国家主義を喧伝している人物が、全く同時期に、リベラル・左派と一般的に目されているメディアにも登場している現象」と私は考えている。この規定の中で、「右」と「左」を逆にすることはできない。佐藤のリベラル・左派メディアでの発言内容は、「保守的護憲論」など毒
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