モノボディ（Monobody）はシカゴ産ポスト・ロックを受け継ぎ、ジャズの新潮流に回答する | Mikiki by TOWER RECORDS米イリノイ州シカゴを拠点に活動する新鋭ポスト・ロック／マス・ロック・バンド、モノボディ。確かなテクニックに裏打ちされた変拍子の多用や複雑な構造や曲展開は実にイマジネイティヴで、インストゥルメンタルでありながらも非常に雄弁な音楽だ。 バンドの変幻自在なサウンドが極まった最新作『Raytracing』の日本盤が、このたびMAGNIPHからリリースされた。これを機にMikikiは、ポスト・ロックに造詣が深いライターの金子厚武にモノボディの音楽についての執筆を依頼。〈ポスト・ロック〉〈ネオ・ジャズ〉〈シカゴ〉といったキーワードから、その独自性を分析してもらった。 ＊Mikiki編集部 モノボディはギター・インストゥルメンタルの新たな可能性を提示する 〈ポスト・ロック〉と〈ネオ・ジャズ〉は一本の線で結ばれている、と僕は思っている。そもそもポスト・ロックの背景にはジャズが大きく関わっていたわけだが、折
