(イメージ) 小学生の9割超が、通学時の荷物を「重い」と感じている-。こんな結果が民間企業の調査で明らかになった。ランドセルが重過ぎる問題はたびたび報道に取り上げられ、社会問題となって久しいが、教科書のデジタル化も進む中、なぜいまだに軽くならないのか。小学校やメーカー、専門家らに取材し、登下校の負担軽減を阻む「犯人」は何なのか探ることにした。(時事ドットコム編集部 長田陸) 【過去の特集▶】時事ドットコム取材班 / #令和の学び舎 「いっそ全てを置いていきたい」 2024年2月28日、東京都町田市にある市立町田第三小学校を訪ねた。「おはようございます!」。午前8時前になると、色とりどりのランドセルを背負った子どもたちが次々に校門に吸い込まれていく。ただ、普段の登校風景と違ったのは、児童のうち3割ほどが、ランドセルの代わりにリュックサックを背負っていたことだ。 これは、町田市教育委員会が市内