すでに完了した企画であるised@Glocomにて、私は「情報時代の保守主義と法律家の役割」 と題して、新しい社会に対応した秩序構築について述べた。その内容は、この連載での第17回から第19回までの「ラジカルな保守という態度について」でも繰り返している。とくにそのパートIIIが該当する。そのなかで、アーキテクチャを支配するプログラマと、法を支配する法律家の話をして、これからの情報時代においては、アーキテクチャと法の両方を組み合わせながら秩序を維持することになるだろう、ってなことを書いた。要するに、「東浩紀氏のいう環境管理型権力止む無し。でも、なんとかマシな権力構造にしようよ!」という結論となる。 私は、茶会でのヨタ話のなかでは、その新しい統治の姿についていろいろと妄想を膨らませて喋りまくっていたのだけれど、文書として整理したことはなかった。だから、ここらでその妄想について語らせていただこう