トップページ→研究分野と周辺→記号論理→ 命題論理、述語論理で紹介した恒真式は、構成命題の真偽の解釈に係らず、常に正しい推論となる。 肯定式、否定式、三段論法等は、複数の命題が真であれば、必ず正しい推論を導く。 命題の真偽値に様々な値を取る多値論理、p→qの因果関係に確率を導入するベイジアン・ネットワーク等は、不確実な推論の一種とも考えられる。 しかし、それらが定義された数値の条件に従って推論を行なうのに対し、帰納・アブダクション・類推は、仮定された数値すら無い場合もあり、さらに不確実な推論と言える。 不確実ではあっても、背景には因果関係が隠れている事も多く、真である場合も多い。 推論の結果は、改めて真偽を解釈する必要があるが、真である可能性が高い場合は、役に立つ推論結果であったり、発想支援の材料になったりする。 帰納・アブダクション 三つの代表的な推論である演繹(deduction)、帰