誰もが頭を悩ませる「録画したまま溜まってゆく番組」をどんどん消化する方法 「イグノーベル賞」を受賞した日本人学者の実に凄い研究(3)〈週刊新潮〉 BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 1月21日(水)8時30分配信 イグノーベル賞といえば、くだらないという意味の「Ignoble」とノーベル賞をかけた「裏ノーベル賞」と言うべきもの。その受賞者が普段から手がけている研究は、実に凄いものばかりだった。科学ジャーナリストの緑慎也氏が日本人受賞者たちが普段何を考え、研究に取り組んでいるのか、授賞対象以外の普段の研究に迫った。 *** 「イグノーベル賞が自分の研究の方向性を決定づけた」と、36歳の情報科学者・栗原一貴(津田塾大学准教授)は言う。 「受賞以来、あえて誰かが怒りそうな要素はないか、と戦略的に探すようになった」 音響賞(12年)の対象になったのが、栗原の発明した「スピーチジャマー」。自