はじめに そもそもコンピュータのプログラムとは、データの処理を求められるものです。ファイルコンバータなど、単純なプログラムほど、そうした傾向がはっきり現れます。複雑なデータ処理の実現は、プログラマの腕の見せ所でもありますが、自前で不慣れな複雑なデータ構造を実装して、バグに悩まされた経験はありませんか? 1日でサクっと作ってしまう予定が3日になってしまったり、開発の後期になってバグが顕在化したり、なかなか思い通りにはいかないものです。 その一方で、複雑なデータ処理を行うために、データベース(以下、DB)を使うことが一般的になりました。多くのプログラムが、DBと通信して処理を行うように作られています。しかし、一般的なDBは、サービスを提供するプロセスとして実装されているので、ちょっとした用途のために、DBをインストールして運用するのは、ムダに大袈裟に思えてしまいます。 複雑なデータ処理にはDB