「最も魅力がない街」「日本一の嫌われ都市」――。最近、メディアにそんなフレーズで取り上げられる街がある。名古屋だ。近年は名古屋発祥の飲食店チェーンが全国に広がるなど、独自の食文化などで勢いを見せているのに、なぜなのか。 「住んでいる人が街の良さに気づいていない」「もっと自信を持たないと」。名古屋市で10日、「魅力のない街? 名古屋について考える。」と題したシンポジウムがあった。ウェブマガジン編集者や市職員らは2時間にわたり、なぜ名古屋の魅力が伝わらないのか、意見を交わした。 議論のきっかけは、市が7月に公表した「都市ブランド・イメージ調査」の結果だった。 東京や横浜、名古屋、京都、大阪など主要8都市に住む20~64歳にインターネットを通じて質問。各都市から418人ずつ回答を得たが、「最も魅力的に感じる都市」を尋ねたところ、名古屋は最下位の3%。名古屋以外の各都市では「自分の住む街」を挙げた