「プチッ」やめられなくなった抜毛 追い詰められ、母に「あなたのせい」 カミングアウト、抜毛症が「自分の一部」に 髪がなくても、女性は生き生きと輝ける――。かつて髪に強いコンプレックスがあった土屋光子さん(39)は今、そんな信念を持っています。土屋さんは約30年間、自分で自分の髪を抜くことをやめられない「抜毛症」に悩んできました。3年前にブログで公表し、自ら髪を剃(そ)り上げ、病気を治そうとしない道を選びました。「抜毛症と向き合わず、幸せを他人に依存する自分と決別するためだった」と言います。 【外見に症状がある人たちの物語を書籍化!】 アルビノや顔の変形、アザ、マヒ……。外見に症状がある人たちの人生を追いかけた「この顔と生きるということ」。当事者がジロジロ見られ、学校や恋愛、就職で苦労する「見た目問題」を描き、向き合い方を考えます。 〈抜毛症〉 「髪を抜くことをやめよう」と思っても、衝動を抑