質問を受けることがあるので、簡易的な解説を行いたいと思います。 結論から言うと、8月10日の参議院での可決により、当初の「子ども子育て新システム」案は8割がた「通った」ということができるでしょう。 今回僕が特に待機児童問題解決の視点から注目していた、新システムの柱は以下のものでした。 1.これまでの認可制にかわり「指定制」 2.これまで20人以上でなければ保育所として認められなかったが、20人未満の保育所を公式に位置づける「小規模保育サービス」 まず1について言うと、新システムが目指していた「指定制」という名前はなくなったけれども、実質的に指定制に近い「認可制」になりました。これを僕は改正認可制、と暫定的に呼びます。 認可制と指定制の大きな違いは、自治体の裁量です。これまでは自治体の裁量で、基準を満たしていても、自治体の許可を受けなければ保育所の運営はできませんでした。ここに自治体の裁量が