スティーブ・ジョブズ氏逝去の一報を受け、日本で初めて「iPhone(アイフォーン)」を販売したソフトバンクからも、その死を悲しみ嘆く声が聴かれた。孫正義社長が自らアップル本社に赴き、体当たりで築き上げたジョブズ氏との関係。近年のソフトバンクの急成長を引っ張ったアイフォーンの取り扱いも両者の緊密な関係から生まれただけに、孫社長の悲しみも計り知れない。 「特別な関係でした。ソフトバンクの今の地位はジョブズ氏のおかげといっても過言ではない」 ソフトバンクの中堅社員の1人はジョブズ氏の死亡に触れ、こう述べた。社員までが思いをはせるジョブス氏と孫社長の関係。 始まりは7年前に遡る。 ソフトバンクが英ボーダフォンの日本法人を買収する2年前の平成16年。すでに携帯電話事業参入を決めていた孫社長は米国に飛んでいた。世間では携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の流行が爆発し始めていたころ。孫社長はジ