連覇どころか、まさかの降格争い圏内にいるレイソル。王者として守りに入るのでなく、リスクを負って自ら仕掛けるスタイルを取り戻すことができるか。 何かがおかしい。 そう、何かがおかしいのは確かだが、「何がおかしいのか」は明確ではない。そんなジレンマが、今季の柏レイソルの足を引っ張り続けている。 Jリーグでは第10節を消化して2勝2分け5敗(第9節は6/27開催)。暫定15位という成績は、未消化分の1試合を差し引いても開幕前の予想に大きく反するものと言えるだろう。とはいえ大型連休を迎える前は、周囲を取り巻く空気がそれほど切迫していたわけではない。しかし、迎えた第10節サンフレッチェ広島戦、この試合であまりにも“らしくない”大敗を喫すると、ついにゴール裏からブーイングが鳴り響いた。 昨季王者の苦戦もキャプテンの大谷は“想定内”。 昨季「昇格1年目でのJ1制覇」という快挙を達成した王者は、なぜ、ここ