最終回となる今回は、リレーションシップ・クライシスを乗り越え、事業自体に劇的な変貌を起こしていくための原理と解決の糸口をご紹介します。 このコラムではこれまでに2回にわたり、「はじめは単なる意見の食い違いだったものが、状況が深刻になるにつれて、根深い感情的な対立にまで発展し、その結果、組織が崩壊状態になる」という社会的な現象、リレーションシップ・クライシスをご紹介してきました。 最終回となる今回は、リレーションシップ・クライシスを乗り越え、事業自体に劇的な変貌を起こしていくための原理と解決の糸口をご紹介します。 リレーションシップ・クライシス突破の鍵 リレーションシップ・クライシスを突破するための一番の鍵は、組織のメンバーが評論家・分析家の姿勢から当事者の姿勢へと意識転換することです。当たり前じゃないかという声が聞こえてきそうですが、これは私たちが思っているほど生易しいものではありません。