Linus氏のgoto有用論やC++否定論を始めて聞いた時、私は正直、氏なら言っても可笑しくないと思いました。それは、氏がC言語をアセンブリ言語の代用として使っていることもありますが、gotoがどうのこうの、OO指向言語がどうのこうの、そんなみみっちい議論よりも前に、Linus氏のOS設計思想から万事すべてが端を発しているからです。Tanenbaum氏との論争、すなわちマイクロカーネル対モノリシックカーネル論争におけるLinus氏の考え方が氏のすべてなんです。その内容については、氏の半生記"Just for Fun"の"Minix vs. Linux"の節(原書p98から記述あり)や、他の書籍にも載っているし、論争の舞台であったニューズグループのアーカイブズもオンライン上にありますから、詳細を知りたければそれらを見ていただくとして、ここでは繰り返しません。 しかしながら、私の周辺の人達とよ