五輪最終予選は6試合中5試合で先発。サイドバックとして存在感を発揮し、イラン戦では値千金のアシストを決めた。 ピッチの内外で、やることをやる。 「日頃の室屋のサッカーに取り組む姿勢は本当に素晴らしい。練習にも手を抜かず、貪欲に取り組み、学校での立ち振る舞い、単位取得も素晴らしかった。大事なのは彼の学校生活の態度。1年生から授業や単位をきちっと取ってきたこと。それが重なり、学校の方にサッカー部から要望して、きちんと順を追った上で、承諾していただいた」(栗田監督) ピッチ内でもピッチ外でも、大学生としてやるべきことをやっていたからこそ認められた――筆者は今後も、こういう振る舞いと実力が伴った有望な選手が、「室屋ケース」としてプロの世界に羽ばたいていって欲しいと思っている。 「室屋ケース」を例外扱いにしてはいけない。このケースが特別なことではなく、実力と人間性を共に有した選手達がベストなタイミン