石川県にある金沢工業大学は1965年に開校した4年制の特性化私立大学だ。工学部、情報フロンティア学部、環境・建築学部、バイオ・化学部の4学部に14の専攻がある。新入生1600人、在学生7000人余りの小さなこの大学の昨年の就職率は95.7%。日本の750の大学で最高水準だ。特に朝日新聞の大学評価で7年連続で教育分野1位になり、「よく教える大学」と定評があった。高校卒業生のうち上位40%の成績の学生を選び、企業が欲しがる人材に育てるものだ。2009年から160人余りの教授全員がこの大学をベンチマークしている韓国技術教育大学研修団と先月31日に金沢工大を訪問した。学期末のプロジェクト発表と期末考査の最中のキャンパスは雪景色が壮観だった。この大学に40年間にわたり在籍し改革を先導してきた福田謙之事務総長に会い競争力の秘訣を聞いてみた。 ――7年連続でよく教える大学1位に上がったというので驚いた。