ローカルファイルシステムは、システムの起動時にVFSに登録される。このときに「ext2」「ext3」といった「ファイルシステムタイプ」(file_system_type)がVFSに設定される。VFSは、この「ファイルシステムタイプ」の中に設定されている固有の命令をVFSの統一的な命令に置き換える作業を行う。例えば、open()という命令は、ext2_open_file()といったext2固有の命令に変換される。このため、VFSはトランスレータとも呼ばれる。 super_block、inode、dentry、fileなどのオブジェクトは、プロセスとファイルシステムを結び付けたり、ディレクトリやスーパーブロックの管理情報を保持する役割を果たす(これらの解説は後述する)。 iノード VFSの抽象化の仕組みの基本単位として提供されているのが、「iノード」である。fsckを実行するとiノード情報が表