〈1〉石油の次、道二つ2008年12月1日17時58分 印刷 ソーシャルブックマーク カナダ・フォートマクマレー郊外にある「オイルサンド」の製油所。かつての採掘場(手前)は、工場排水をためた池になっている。水は石油混じりの黒い色をしていた=岩崎央撮影 飼料用トウモロコシから作ったバイオマスプラスチック製の包装も使われ始めた=東京都江東区のジャスコ南砂店、高山顕治撮影 石油生産量の推移 ○エコ逆行の雪原採掘も 製油所から噴き出る煙と水蒸気が、低くたれ込めた雲にまで達している。灰色の世界で、ガスを燃やす炎がオレンジ色に揺れる。 北緯57度。カナダ・アルバータ州北部の町、フォートマクマレーが活況を呈している。「オイルサンド」という粘りの強い油と砂とが混じった地層が一帯に広がっているためだ。 石油の枯渇がささやかれるなか、世界が注目する最後の未開拓地。製油所の技術者は「ここで起きているのは現代のゴ