1989年6月4日に中国・北京中心部の天安門広場やその周辺で起きた天安門事件。 中国政府が軍の兵士や戦車などを出動させ、民主化を求める学生や市民を武力で制圧したこの事件からちょうど25年に当たります。 今、この事件を巡る状況はどうなっているのでしょうか。 中国総局の小田真記者が解説します。 中国政府の立場 天安門事件は、兵士が市民に向けて銃を発砲するなどして、大勢の死者やけが人が出ました。 中国政府は、過去、死者の数を319人と発表しましたが、実際はもっと多いのではないかという指摘もあります。 犠牲者の遺族らは、政府に対して真相の究明や謝罪を求め続けていますが、中国政府は、事件は一部の学生らによる「暴乱」とし、軍の出動は正しかったとする立場に変化は見られません。 メディアは沈黙 中国国内の新聞やテレビは、天安門事件から25年になることについて、一切、報道していません。 インターネ