そのままクロージングセレモニーへと移り、「コメディ栄誉賞」の副賞として金一封を渡されたたけしはすかさず懐に入れて笑いを誘う。もう1つの副賞「1俵分のお米券」についても「今までの夢で、白いごはんを1回食べてみたかった」と冗談を飛ばしてみせる。 受賞の感想を聞かれると、「変な話、浅草には大学をクビになってたどり着いた。ある意味死に場所みたいな、浅草の芸人として死んでいけばいいやと思ってた時代もあった。運よくテレビに出たり映画を作ったりできて、いい仕事に就くことができた。でも自分の原点はやっぱり浅草。いろいろな場所で知らないお客さんが『1杯飲め』とお金のない自分に飲ませてくれた、これが僕の原点です。今日来てくれたみなさんにも共通の気持ちです。ありがとうございました」とコメント。最後に「浅草キッド」を出演者全員で合唱し、たけしの「どうもありがとう」というお礼の言葉で映画祭に幕が降りた。