「きんこ~ん かんこ~ん」。授業開始の鐘がなると、次々に受講者から「着席しました」「着席しました」「着席しました」と声が掛かる。といっても、本当に声を出して挙手しているわけではない。 学生代表という若い女性がこちらに向かって授業の内容を説明し、先生やゲストを紹介する。先生は砕けた口調で、今日の授業のゴール設定などを私に話しかけてくる。といっても、教壇に立っているわけではない。 初参加の私は、少し緊張している。恐る恐る「着席ボタン」をクリックしてみた。いきなり、本名・写真付きで「着席しました」が表示される。他の多くの「着席しました」や「○○先生楽しみです」みたいなコメントと共に、チャットの「全体タイムライン」を流れていく。 そう、この授業はインターネットを使ってオンラインで行われている、生放送授業だ。今日は、ワークショップということで、1500人ほどの学生が席を同じくしている。先生が「今日は