ジェイティービー(JTB)は2009年1月にオープン系の新しい旅行予約・発券システムを稼働させたところだ。2015年までには、店舗とコールセンター、インターネットなどJTBが持つ複数の販売チャネルをシームレスにつなぐ新しいビジネスモデルに移行する計画である。 これらのプロジェクトを指揮するCIO(最高情報責任者)の志賀典人・常務取締役総合企画担当・事業創造担当・CIOは、「仕事の流れをもう1度整理し直し、これまでチャネルごとにばらばらだった業務フローを統合する」と宣言する。 1月の基幹システム刷新で、JTBは25年以上使い続けてきたホスト系の予約・発券システムをオープンシステムに移行できた。ホスト系のオープン化に伴い、商品マスターを旅行の素材コード単位(飛行機やホテルなど)に切り替える作業も完了している。費用は約200億円と巨額だ。 システム刷新と同時並行で、志賀常務は2006年から「長期
![「200億円かけた基幹システム刷新で、仕事の流れをシンプルに変える」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)