会見する仙谷由人官房長官=27日午前11時21分、首相官邸、上田潤撮影 仙谷由人官房長官は27日午前の記者会見で、尖閣諸島沖の衝突事件をめぐり、中国漁船が海上保安庁の巡視船にぶつかった際の損傷復旧にかかる経費について「原状回復を請求することになると思う。外交ルートで現時点で行うのか、(両国関係が)クールダウンしてから行うのか(は検討する)」と述べ、中国側に請求する考えを表明した。 仙谷氏は日中関係の改善について「現時点でボールは中国にある」と強調。「結果として検察判断でのどに刺さったトゲが抜けた。国際社会において日中関係は非常に重要な二国間関係だ。身柄釈放という決着がついた段階で、お考えいただくことが多々あるのではないか」と述べ、中国側から何らかの行動があってしかるべきだとの認識を示した。