pgpool、Slony-Iと試してきたが、今回からはPostgreSQL用レプリケーション・システムの大本命、三谷篤氏が開発されている「PGCluster」を使ってみよう。 pgpoolはコネクション・プーリングの応用としてシングルマスタ/シングルスレーブ型のレプリケーションが行えた。また、Slony-Iではシングルマスタ/マルチスレーブ、つまり一つのマスタのデータを複数のスレーブに複製できる。これらに対し、PGClusterは「マルチマスタ」方式のレプリケーション・システムだ。つまり、複数のデータベースクラスタがそれぞれ同列にマスタとなり、お互いの更新データを複製するシステムだ。 図1 また、前々回Slony-Iを動かした時にマスタへの更新がスレーブに反映されるまで多少時間がかかったが、これはSlony-Iが「非同期式」のレプリケーション・システムだからである。一方、PGCluster