マルセル・デュシャン、その足跡をたどる。東京国立博物館で「マルセル・デュシャンと日本美術」が開幕20世紀の美術にもっとも影響を与え、その後の現代美術史の礎となった芸術家マルセル・デュシャン。その足跡をフィラデルフィア美術館所蔵品でたどり、さらには日本美術を比べるという展覧会が東京国立博物館で10月2日より開催される。150件以上の作品・資料が並ぶ本展の概要をレポートでお届けする。 「東京国立博物館とフィラデルフィア美術館が、長い交流を続けた結果、実現した展覧会です」。東京国立博物館研究員・松嶋雅人は報道内覧会でこう語った。 10月2日からスタートする「マルセル・デュシャンと日本美術」は、フィラデルフィア美術館が誇る、マルセル・デュシャン(1887〜1968)の所蔵作品・資料150件以上を一堂に展示し、その作家人生をたどるというものだ。また、後半では東博所蔵の日本美術を展示し、デュシャンと日
ヴェロネーゼ(本名=パオロ・カリアーリ) 《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》(部分) 1560頃 Photo © RMN-Grand Palais(musée du Louvre)/ Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom 《棺用マスクの顔の部分》 新王国時代、第18王朝、アメンへテプ3世の治世(前1391-前1353年) エジプト出土 Photo © RMN-Grand Palais(musée du Louvre)/ Franck Raux / distributed by AMF-DNPartcom 《女性の肖像》 2世紀後半 エジプト、テーベ(?)出土 Photo © Musée du Louvre, Dist. RMN-Grand Palais / Georges Poncet / distributed by AMF-DNPa
情報操作や得体のしれない都合といった不条理が蔓延る現代社会の不自由さに抗い、闘う手立てとして、ワタリウム美術館はコレクションを中心とした展覧会「理由なき反抗 展 I LOVE ART 14」を開催。本展では15人の作家、約100点の作品を「レジスタンス[抵抗]」「デザイン革命」「理由なき反抗」の3章に分けて展開する。 第1章「レジスタンス[抵抗]」では、本物の鋼製の包丁によってつくられた全長49.6メートルのはしごで、苦悩を乗り越えて天を目指す人間の姿を表したホワン・ヨンピンの《避難はしご》をはじめ、彫刻や芸術の概念を「教育」や「社会変革」にまで拡張した「社会彫刻」という概念をつくり上げたヨーゼフ・ボイスほか、ジョン・ケージ、オノ・ヨーコ、ナムジュン・パイク、竹川宣彰の作品を展示。 次の2章「デザイン革命」では、著作『宇宙船地球号操縦マニュアル』などを通して「世界をいかにして機能させるか」
にじむ色彩で描かれた子供たち、花々、そして大きく空けられた余白。生誕100年を迎えるいわさきちひろの作品は、絵本や挿絵、カレンダーなど様々なメディアを通じて生活の隅々にまで浸透し、いまや世界に広がりつつある。 ちひろが後の伴侶と出会った際に自己紹介した言葉をタイトルに掲げる本展は、「絵描き」としての技術や作品の背景を紹介。作家の原点が垣間見える貴重な幼少期のデッサンや書から、童画家として駆け出した頃の紙芝居や幻灯、ポスター、そしてみずみずしい水彩画を拡大して展示する。 ちひろはどのような文化的座標に位置し、どのような技術を作品に凝らしたのか。新出の資料も交えた約200点を通じて作品の細部に迫り、童画家としてのちひろイメージの刷新を試みる。
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