塩野七生「ローマ人の物語」は自信をもってオススメできるんだけど、いかんせん緩急というか浮き沈みが激しい。 書き手がノっている巻は措クニアタワズという言葉がピッタリするぐらい本を閉じさせてくれない。そうでないところは飛ばしてしまっても一向に問題ない。重要なポイント―― ローマ人の気質というか本質にかかわるエピソードは繰り返し書いてくれているので、読み落としの心配はいらない。 それでは、このblogの読者さまに美味しいトコ取りをしていただくため、カエサル編の読み順をご紹介。西洋史の全ての時代からトラックバックを打ち込まれている巨人、ユリウス・カエサルを『楽しく』読む順番といってもいい。 塩野七生 著 ローマ人の物語 8巻 ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) ローマ人の物語 9巻 ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) ローマ人の物語10巻 ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) ローマ人の