政府が3日に閣議決定した「2008年版環境・循環型社会白書」によると、世界規模で環境ビジネス市場が大きく拡大していることが分かった。米シンクタンク資料から環境省が作成したデータによると、06年の世界の環境ビジネス市場は、1996年比1・4倍の約6920億ドルで、市場全体の年成長率は4・7%となった。地域別では、金額ベースで米国が2712億ドルと約4割を占め1位となった。 06年の日本の市場規模は1026億ドルで、米、西欧に次ぐ3位ながら、成長率は2・6%にとどまった。 環境ビジネスが伸びる理由として、以前は環境規制導入などが動機付けとなり、大気汚染や廃棄物分野が主だったが、ここ数年は地球温暖化対策に伴う省エネルギーや再生可能エネルギー分野がビジネスの成長を引っ張っている。 また、発展途上国では、経済成長に伴う環境負荷の増大を相殺するための環境技術導入のビジネスなどが成長し、アフリカや日本を