映画「Love Letter」などで知られる岩井俊二監督(43)が、プロデューサーとして人材育成に乗り出すことが9日、分かった。「プレイワークス」と命名したプロジェクトで、第1弾は市原隼人(18)主演の「虹の女神 Rainbow Song」。自分のもとに寄せられた脚本の映画化を通して、映画界の枠にとどまらないすぐれた才能の発掘、育成にも力を注ぐ。監督や脚本家の慢性的不足に悩む日本映画界にとって、将来を見据えた画期的なプロジェクトになる。 危機感が突き動かした。ここ数年、岩井監督は躍進する韓国映画界に強い刺激を受けてきた。韓国はハリウッドとリメーク契約を次々と結ぶなど、すぐれたオリジナル脚本を次々と生み出している。一方の日本映画界はベストセラー小説やコミックの映画化が相次ぎオリジナル脚本の映画はほんのわずかという現状。「表現したい世界の出発点だから」とオリジナル脚本にこだわってきた同監督は「