プロ野球を見ていて楽しいことのひとつに、「監督によって育成方針や戦術が違う」ことがあります。野球は一人でプレイすることはできないので、組織を動かすための育成方針や戦術によって、チームの強さ、勝率などが変わってきます。 素人の考えでは、 「バッター出身監督なら最強の打線に!」 「ピッチャー出身監督なら最高の投手王国に!」 なるのではないかと思ってしまうところなのですが、よくよく分析してみると、その逆であることが多いように感じます。 バッター出身監督の場合 例えば、去年53年ぶりに日本一に輝いた中日ドラゴンズの落合博満監督は、三冠王を3度も獲得したほどのバッター。 その落合監督が、打撃を中心にチームを補強したかというと、実際は補強せずに練習で個人の能力を上げるという方針でチームを強くしました。練習のおかげか、荒木−井端の二遊間などの守備が鉄壁で、守りで勝つチームとなっています。 チャンスで打て