ISDNからの移行に苦労している別の例がEDI▼だ。EDIは企業間の受発注・請求支払などの伝票取引を、電子的に実現するための仕組みである(図1)。 企業間の電子的な受発注・請求支払などの取引を実現するEDI(Electronic Data Interchange)では、ISDNを回線として利用するケースが多い。流通システム標準普及推進協議会が実施した「2015年度 流通BMS導入実態調査」の結果からも、 小売店と卸/メーカーともに、旧来のJCA手順や全銀手順、全銀TCP/IP手順が多く使われていることがわかる。 医薬品や健康食品の製造・販売や卸事業を手掛けるピップグループは、約500弱の小売店との間でEDIを利用している。ピップグループの持株会社であるフジモトHDで執行役員 情報システム室長を務める松本 寿一さんは、「IP網に対応した通信手順も使われるようになってきたが、アナログ回線やIS
![ISDN移行のハードルは業界によって様々、EDIなどは早期対応が必要](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c31a4f71f627db97488ca38ba8c4c767e953c652/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fit%2Fatcl%2Fcolumn%2F16%2F112400270%2F112400002%2Ftopm.jpg%3F20220512)