連載バックナンバー 前回まで、DRBD(Distributed Replicated Block Device)の基礎と概要、よく使われるDRBDの例である「高可用性システムの場合」と「災害対策システムの場合」の運用イメージを解説しました。しかし、高可用性システムとなると、自分の担当ではなかったり、規模が大きすぎて運用イメージがなかったりする人がいたかもしれません。 では、「Sambaファイルサーバーを冗長化する」ならばいかがでしょう。 今回は、こういったより身近な運用シーンからまずは「即導入」し、今後、自然災害などで被害を受けたシステムを復旧・修復する「DR(ディザスタリカバリ)」対策まで含めてイメージできるよう、OSの準備からDRBDのインストール手順、設定ファイルの記述方法と解説、構築や運用テクニックまで、順を追って説明します。 今回の構成イメージを図1に示します。二台のSambaサ