実際の戦場では、戦車の単独戦闘は自殺行為といえます。これを「小隊」や「中隊」単位で運用しますが、それぞれどの程度の規模なのでしょうか。また、戦車中隊だからといって戦車だけで戦闘に入るのが無謀なのはなぜでしょうか。 戦車は目立つ 目立てば格好のマトになる 映画や創作物において戦車は、敵の砲弾をはじき、戦車砲や機関銃を四方八方にバラ撒いて、単独で動き回る自走砲台のイメージで描かれることがあります。しかし実際には、戦車もチーム運用が基本です。なぜなら戦車は、自ら発する音やその目立つ姿から、逆に大きな的になり、見つかればすぐやられてしまうからです。それでは戦車の運用は、どのようにするのでしょう。 拡大画像 富士総合火力演習で行進射撃を行う90式戦車。実戦でこのような戦い方をすると敵の集中砲火をくらう(2012年8月、柘植優介撮影)。 そもそも軍隊は集団組織です。たとえば「軍団」、これは「師団」と呼
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