こう言われてしまったセキュリティ担当者が、「…」と返答に困ったり、「社長!それは無理です」と悲鳴を上げたりすることなく、前向きに経営層と会話するためにはどうしたらいいのだろうか。 ここでは、「すべてのサイバー攻撃を防いで、絶対に侵入させないように」と経営層から厳命されたセキュリティ担当者の「良い答え方」と「悪い答え方」を考えてみたい。 「すべてのサイバー攻撃を防いで、絶対に侵入させないように」 最初に紹介するのは、経営層とのコミュニケーションに失敗してしまったセキュリティ担当者の回答だ。どこが駄目だったのだろうか。 経営層:サイバー攻撃を受けた企業のその後を見ると、株価が大幅に下落して数百億円の時価総額が吹っ飛んだり、経営陣が退任したりするケースが見られる。 セキュリティ担当者:株主も最近は、企業から情報が漏洩すると株価が下がることを知っています。セキュリティの事故が経営へのダメージに直結
![社長の「セキュリティ無茶振り」に困っていませんか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1a474d45bff59d9fd372d0330b725c74c2b80189/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fit%2Fatcl%2Fwatcher%2F16%2F110700001%2F020700019%2Ftopm.png%3F20220512)