佐賀県伊万里市の母娘強盗殺人事件で、佐賀県警に逮捕されたベトナム人の男(24)は現役の技能実習生だった。技能実習制度をめぐっては、よりよい待遇を求めるなどして実習生の逃亡が頻発。令和5年は約9800人が逃亡し、うちベトナム人は約5500人で半数以上を占めた。同制度は2年後に新たな「育成就労」に変わる。新制度では職場を移ることも可能となるため、就労生が都市部へ集中する懸念も出ている。 在留外国人統計によると、技能実習生は令和6年末時点で45万6595人。このうちベトナム人が21万2141人で約46%と最多を占める。 ベトナム人実習生をめぐっては、ベトナム人同士で寮生活し、同じ職場で働き、日本語を学ぶ必要性を感じないため、結果的に日本社会となじまない「社会内社会」が形成されているとの指摘が出ている。 今回の事件でも、容疑者は食品加工会社の作業員で、同じ職場の複数のベトナム人実習生と同居。日本語
