2月16日に発売した『広告』最新号は、「段ボール装」という独自に開発した装丁となっています。 ECで買い物をした際に届く段ボール箱のような見た目。箱を開封するようにミシン目に沿って側面をペリペリとめくると、箱だった段ボールがそのまま表紙となる……という箱と本が一体化したつくりです。 毎号、特集にまつわる装丁デザインとしている『広告』ですが、今回は「流通」を体感できるものとしてこの段ボール装が生まれました。 このnoteでは、今回のちょっと特殊な装丁が生まれた背景と最終的な形になるまでの試行錯誤、具体的な制作過程についてご紹介したいと思います。 段ボール装が生まれた背景「流通」という大きなテーマを具現化するには、どんな形がふさわしいか。 リニューアル創刊号から『広告』のデザインをお願いしている電通の上西祐理さん、フリーランスの加瀬透さん、牧寿次郎さんと構想を練りはじめたのは2020年の7月。
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