神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。 かくして古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神様たちの「秘めたる願い」があった。 モフモフの狐神、黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける! 登場人物 萩原良彦(はぎわら よしひこ)24歳のフリーター。亡き祖父の跡を継いで、神様たちの用事を言いつかる『御用人』に任命される。基本的に面倒臭がりだが、困っている神様や人を放っておけないお人好しなところがある。 黄金(こがね)方位の吉兆を司る、狐の姿をした方位神。良彦に御用を依頼したが内容が気に入らず、御用の再履行を求めるため良彦と行動を共にしている。甘